第25期予選時の、#32夕間暮れ(曠野反次郎)への投票です(3票)。
夕暮れ時には二つの属性がある。一方には極端さ、強烈さ、狂おしさがあり、何もかもを赤に染め上げてしまうこの時刻、あたりをさまよう人間たちは極端に考えが偏ってしまい、この先何が起こっても不思議ではないはず、と思わずにいられなくなるだろう。他方、夕暮れには反対に、曖昧さ、移ろいやすさ、という属性もあって、不確かな昼と夜との境界線上ですべては両義性を帯び、またすべてが一方から他方へと移ろう中での過渡的な様相を呈しているとも言える。夕暮れ時の狂おしさと、曖昧さと――ところで、これらの属性は、そのまま曠野氏の小説群にもあてはまるのではないだろうか?(でんでん)
参照用リンク: #date20040907-134544
おさめ方が不可解で逆に引っ掛かった。「ええ?」という感じ。何かがありそうなんだけど、実は何もないのかもしれない。何度も読んでしまったので一票。
これと「寝汗」で迷った。
「寝汗」はネアンデルタール人のネタが馬鹿馬鹿しくて大受けしてしまったんだけど、その印象が強かったせいか、後半キレがないような気がした。もうひとつ何かあればと思った。
この二作品に限らず、今回選ぶのにけっこう迷った。
参照用リンク: #date20040901-231307
三番目は迷っていたが二読目でこの夕間暮れの世界が気に入って一票。これもどこかつげ義春っぽい。こういう世界に弱いので。ただラストがいまひとつ腑に落ちなかった。
参照用リンク: #date20040901-111646