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第247期決勝時の、#7ルーシーは赤ソーセージの夢を見るか?(euReka)への投票です(4票)。

2023年5月8日 10時23分12秒

読み返してみて、また他の方の評を読んで、ルーシーが奪われるがままに”僕”についていったのは、”僕”がルーシーを夢見ていたように、ルーシーも赤ソーセージを詰める“僕”を夢見ていたのかも、と思うようになりました。子が生まれる前にその父について“僕”に打ち明けたのも、そうであっても自分を受け入れて欲しいと思うほど、“僕”にぞっこんになってしまったからなのでしょうね。そんな“僕”の唯一の友人となってくれたニコラス二世の今後に幸多からんことを願います。それにしても、赤ソーセージを百等分って大変ですね。それを穴にぐにぐに詰める力仕事とは違う、繊細さを必要とされる仕事に代わったのですね。それも人生の転機だったのかもしれません。

『粋』は…いまどきと懐古趣味の良いバランスの作品にも感じられましたが、結局は人をあれこれ言う本人が一番粋でなかったのが残念でした。

『メマトイ』は自分及び他人の“後ろめたさ”を見出す能力を身につけた人が、その特殊能力がゆえに苦しみ、またその苦しみを克服していく物語、と捉えても良さそうですね。その能力が役立つ物語もまた読んでみたいと思いますが、本作だけではやや弱く感じてしまいました。

参照用リンク: #date20230508-102312

2023年5月7日 14時25分55秒

ルーシーは現実でもルーシーだったのだろうか。ニコラス二世は一度も僕の妻の名前を聞かなかったのだろうか。もし聞いたとしても、偶然の一致として片付けたのだろうか。そんなことを考えてしまう。
赤ソーセージを何かしらする仕事に寓意を読もうとしたが、卑猥な妄想しか出てこなかったので私はもうだめです。しかし僕もニコラス二世も穴に入れる仕事をしていたはずで、ルーシーと一緒になった僕だけが百等分する仕事に就いたというのはなかなか皮肉っているように思えるんだけど、どうなんだろう。

参照用リンク: #date20230507-142555

2023年5月7日 11時17分15秒

ルーシーにも実は空想の恋人がいて、主人公と重なったのなら素敵だな、とタイトルも踏まえて考えた。ニコラス二世には幸せになってほしい。

参照用リンク: #date20230507-111715

2023年5月5日 19時56分27秒

#7 ルーシーは赤ソーセージの夢を見るか?
 今期はこれを推薦する。
 ルーシーを失うピンチに直面した時、読者もまだ混乱している。謎にこだわっている読者を置き去りにして、主人公は親友をぶん殴ってルーシーを奪い去る。その際、迷ったり、ルーシーが空想上の女だからとかで遠慮したりしない。ルーシーの子が自分の子でないことが告げられても、主人公の気持ちは揺るがない。それが小気味良く感じるかどうか。私の場合は、満足した。赤ソーセージの仕事の謎やルーシーの存在の謎は些細なことなんだ?なるほどな?と納得できる。
 空想上の女を大切にする気持ちが、女を本物にするような話と受け取った。主人公の行動の迷いなさが人間的な複雑性に欠ける、ルーシーの人格があまりにも軽視されている、と言う指摘もあるかもしれない。一理あると思うが、私はロッキーを応援するみたいにこの主人公を応援したくなったんだ。つまり負け犬が、自分のささやかな幸せを奪おうとする現実に立ち向かって一発ぶん殴る話だと思ったんだ。
 欲望を喚起され、そして満たされたという点で、決勝の他の作品より娯楽性が高いと感じた。

#5 粋
 軽さや勢いが良く江戸弁での判定は面白いが、オチで粋を感じ取れなかった。この作品一番の粋を感じ取りたかったのだが。

#7 メマトイ
 サスペンスぽい緊張感があるが、あまり感情を揺さぶられなかった。真面目な印象だった。妻の嘘に焦点を持っていく締め方はわかるが、あまり驚きや興味が持てない。ただメマトイを知らなかったので、お得感があった。

参照用リンク: #date20230505-195627


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