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第231期決勝時の、#6サンタクロースへの手紙(朝飯抜太郎)への投票です(1票)。

2022年1月8日 20時43分54秒

千字のなかにSF要素と謎解き?要素を含めて、やや強引ではあるが丸く収めたところがよかった。「26kgはある」という台詞が絶妙な伏線になっている点(これが例えば25や30では全く伏線として機能しない)、「旧式のドローン」で近未来を端的に表す点など、短い語句での表現の幅に驚かされる。難点としては、電子天秤をプレゼントに頼む子どもへの違和感と、謎解きの答えが超能力というのが「そんなのあり?」となることだろうか。あとこれはひとりの親としての勝手な読みだが、「大人たちがこの日にかける努力をまだ知らない。」に社会全体で子どもの夢を守る姿勢が見え、私たちが属する社会を省みると同時に、作者の祈りのようなものを感じた。
シーンの美しさ、先生に対する心境の変化の明暗がよかった#2と迷ったが、千字小説の可能性に驚かされた#6に票を投じる。

参照用リンク: #date20220108-204354


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