投票参照

第222期決勝時の、#5大往生(shichuan)への投票です(2票)。

2021年4月6日 15時25分38秒

人類最後の一人になったあと、残された過去のラジオ番組を聴きながら余生を過ごすというアイデアが秀逸だなと思った。
どうやったら孤独でも腐らずに生きていけるのか、ということは今の世の中では結構深刻な問題だと思うが、この作品ではその一つの答え(考え方)を提示しているような気がする。
しかし作品の出来については、全体的に見て、まどろっこしかったり、分かりにくかったりといった不満点も少なからずあるので、もっと完成度を高めるべきだろう。

参照用リンク: #date20210406-152538

2021年4月4日 22時35分30秒

#05 大往生
主人公は決して一生を通して幸福だったとは言えないけれど、死ぬその時まで精いっぱい生きたのだ、という充実感をどこからともなく感じ取った。たぶん自分の願望だが、百歳を超えるまできちんと生活できたことはその証左だろうし、そういう文体でもある気がする。

#07 ボーイミーツガール
二人の関係にはロマンがあり、筆致もそれとよく馴染んでいる気がする。ただ、変化し続ける中に変化がないのでなんとなく閉塞感を覚えた。外野から石でも飛んでくることを期待してしまう。

#08 Num-Amidabutsu_ENTER
故人のためだけの葬儀がビジネスとしてどれだけ成立するのかは分からないが、成立するなら悪くない話だと思った。発想が良い。ただ個人的にそれ以上のものを感じ取ることができなかった。

#09 妖精グッバイ
「私」にもしっかりエゴが見え透いているのがフェアで好印象だった。作品全体が何かを訴えていて、思い返すたびにそれが何なのか考えてしまう。そして妖精の帰る場所だったはずの森がどうなったのか気になる。

5と9で迷い、今回は読後感から5に投票させていただきました。

参照用リンク: #date20210404-223530


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