第189期予選時の、#11一人暮らし(euReka)への投票です(5票)。
前半部分だけなら、割とよく見るエピソードのバリエーションではないかと思います。
後半部分がこの話の真骨頂だと思いました。ひとりがふたりになることで、
容赦なく世界が広がっていくが暗闇もある。良い話でも怖い話でもあるように思いました。
参照用リンク: #date20180629-233338
自分が認知する世界は実際のところ己の干渉圏、あるいは頭の中に限られる、と考えたら、これは重度の引きこもりが少しずつ外に踏み出していく話のようにも感じました。まぁそうだとしたら主人公の語り方がしっかりし過ぎていて怖いですが、そういう不気味さも含めて楽しく想像しながら読みました。
参照用リンク: #date20180629-175126
変な設定だけれども面白い、興味深い内容です。
「まだ暗闇の部分も多いので、うっかり落ちないように気を付けている。」
こんな最後も象徴的で、宗教勧誘の女性も、10年ほどこのような環境(外部との途絶環境?)で暮らして、ようやく宗教に勧誘されるだけの権利が生じたみたいな宗教勧誘側の思い上がった部分も隠れて居る様にとれる点が、この小説の美質を盛り上げて居るようにも感じられました。
参照用リンク: #date20180627-145029
越してきた近所や商店街のように全然知らぬ方向からの広がりとが絡み合って地を作る。地は編み目のような二次元状のものから、膜状の三次元に広がって暗闇を埋め、それが、そこかしこで繰り広げられ、爽快感さえ感じる。
参照用リンク: #date20180620-202033
最後がとても面白い。視野を外に向けることで自分以外のものに色がついていく感覚がとてもよく表現されている。
参照用リンク: #date20180614-234446