第12期予選時の、#25(削除されました)(-)への投票です(4票)。
いろいろな人の感想の中でも言われていたが、怪力乱神の類は全く登場せず、ごく普通の人(という言い方も問題があるが)の繊細な心理を描いた作品は、作者には珍しいような気がするのだが、もの静かな雰囲気が好もしく感じられた。
高層マンションの最上階というのは、最も値段が高い筈である。そして妻と母親が同居しているということは、とりあえず両者の関係もうまくいっていると見ていい。すなわちこの主人公は社会的にも家庭的にも成功した恵まれた境遇にあるにもかかわらず、心の奥には破滅への暗い欲望が、むしろ甘美なものとしてある。そういう人の心の不思議さ、思いがけなさが、説明的にならずに伝わって来た。(海坂)
参照用リンク: #date20030808-202327
マンションの屋上などの淵にいると、「もし自分にとつぜん飛び降りたいという衝動が出てきたらどうしよう」と怖くなることがあります。この主人公は恐怖というよりは昂揚を感じているようですが、ふつうに生きている人でもこういう不気味なものを抱えているのだ、ということをうまく描けていると思います。
参照用リンク: #date20030808-124530
「空を飛ぶ夢」、一度だけみたことがある。
すごく気持ちよかった。
何だか、そういう所がすごく共感できたので、一票。
参照用リンク: #date20030726-183451