第12期決勝時の、#25(削除されました)(-)への投票です(3票)。
今回は難しい。飛びぬけて印象的な作品がない。よって今回は構成・構造的な所を評価する期だ、と割り切る。「高き」を推す。本命はベーカリー。ただしこの作品は健やかさがゆえにやや天邪鬼な気持ちを起こさせる。玄人好みしそうなのは「ふたりのり」だが、オチにもうひと工夫欲しかった。「アスファルト」は異質さの上で「シンク」と票を食い合うと見た。加えて、比べてどっちとも言いがたい。「アスファルト」が主観的で「シンク」は客観的。目新しさはないものの、堅実という点、また破綻がないという点で、「高き」。個人的にはここらでこういう「なんてことない」作品を評価しておきたい。なんてことない情景をなんてことなく描き、それでいて発展的・イマジナティブなのは「高き」だと感じた。今回ばかりは書き手立場で評価。
参照用リンク: #date20030821-000913
決勝に残った作品の中ではこれです。久遠さんの書く文章はどこもさぼってないようなそんな印象で、それが私としては逆にやや疲れてしまう部分もあるんですが、「楽しみは取っておくか」にリアルさを感じたので一票。
あと入れるとしたら「ベーカリー・ストロベリー」ですが、ストレートな恋愛物やっぱりどうも苦手なもので。
参照用リンク: #date20030815-083131