第11期予選時の、#7(削除されました)(-)への投票です(4票)。
「短編」での最初の作品、次の作品と、連続で構成を遊んだものだったので、いわゆる小説っぽいものが読んでみたいと思っていたら、前作があんまり面白くなくて。なんだけど、この「公立キッズ」はよかった。今回良い作品が多いというけれど、文句なく推したいのはこれだけかも。細かく丁寧に技を見せるというか、ああこういう書き方ってあるんだなあ、とか思って、この先生なんか変なのかな、ああ、変だな、とか思ってるうちに話が終わって、後味もなんかいい。
曠野反次郎さんの作品は今回も面白いのだけど、オチてるぶん妙に納得してしまって、それ以上感じなかった。
なんかあの空気感染しそうな前作の雰囲気は最高だった。
参照用リンク: #date20030708-214416
ええ、私なんかは犬釘を知らなかったので、所詮やっぱり公立なわけですが、こういう先生っていいなあと感じます。なんだかんだ言って生徒のことを考えてますし。決して暴力を許容するわけではないのですが、佳樹は生徒以上に子供らしい部分が残っていると思います。サラリーマン化していないというか。諦めろと言っているようでもあり、私立を小バカにしているようでもあり。
急に思いついたのですが、『世界に一つだけの花』なんて歌うよりは、よっぽどこっちのほうがいいような気がします。
結局この雰囲気を作り出せたという点で、予選通過に値する作品だと考えます。(あ)
参照用リンク: #date20030708-021650
馬鹿馬鹿しくも爽快で、読んで元気になる作品であった。セクハラだの酒酔い運転だの「オトナ」の世界で悪事を働いて露見する教員が珍しくないこの頃、こういう純粋な「コドモ」の悪戯を先頭に立って出来る先生は尊敬に値する。私もこんな教師になりたいとひそかに思った位なのである。(海坂)
参照用リンク: #date20030707-222310