投票参照

第11期予選時の、#17地下鉄(曠野反次郎)への投票です(8票)。

2003年7月8日 23時52分2秒

やはり今期はこの作品は外せない。他の人の感想を見ていると「推敲には無頓着」とか言われていたけど、それを補っても余りある作品全体のパワーを感じた。
特に線路に水が満ち、小型船がホームに滑り込んでくるシーンは圧巻の一言。(赤珠)

参照用リンク: #date20030708-235202

2003年7月8日 15時16分18秒

色々な方が色々な意見を仰った今期注目の作品。改めて言うことは何もない気がしますが、脱字には気をつけて。

参照用リンク: #date20030708-151618

2003年7月8日 10時33分20秒

カフカのような、どこにもいけない、なにもできない、という諦念が、地下鉄という暗い世界で漂っているのが感じられた。「轢断された魚」など細かい描写もよかった。(透明)

参照用リンク: #date20030708-103320

2003年7月7日 22時23分10秒

 一つのイメージが鮮明に書かれているので、読者に色々なことを想像させてくれる。地下の水路はまるで三途の川のような感じもあり、突然現れた船に乗り込んでいった乗客は、一体どこへ連れて行かれてしまったんだろうと思うのだが、逆から見れば、同じ場所を通って、我々の知らないうちに独自の生活を営んでいる世界があるのかも知れないと思ったりもするのである。(海坂)

参照用リンク: #date20030707-222310

2003年7月5日 13時58分9秒

上手。

参照用リンク: #date20030705-135809

2003年7月5日 0時9分59秒

魚は線路に取り残され、主人公は船に、そして列車に取り残される。
全編を通して漂うこの無力感がなんとも心地よい。作品自体は文句なしに面白い。しかしこの作者、いつもながら文章校正には無頓着である。
●『辛気臭い』『薄暗い』等、同じ言葉があまりにも多い。僅か千字なのだから、別の言葉に置き換える工夫が欲しい。
●→構内の角の方になるともうまるで真っ暗←
構内の奥まった部分という意味ならば、『角』よりも『隅』の方が適切ではなかろうか。
●→穿かれた穴の向こうから←
穴を開けたという意味なら『穿(うが)たれた』で、『穿(は)かれた』では『ズボンを穿く』などの意味になってしまう。
●→レールの上でぴしゃりと跳ねる←
後述の『ぴしゃりぴしゃり』を活かすためにも、この『ぴしゃり』はない方がいい。
●→魚をぼーっと眺めていると←
前述で『すーっと』という同様の表現があるので、ここは、『呆然と』のような漢字表記の方が引き締るように思う。
(山)

参照用リンク: #date20030705-000959

2003年7月2日 18時51分54秒

どうですかこの作品。私はですねえ、この(たぶん)男を後ろから見た絵を思い浮かべました。男の向こうには線路(というか線路へ向かう闇)。でずっと動かない。この男、一連の出来事のはじめから終わりまで変にかっこつけたポーズのまま動かない。そう。この男は(私のイメージの中では)マネキンなんだ。この作品、前作「踏み切り」の世界にマネキンを一体、ポツネンと置いてみたそういう作品。と、見る。

冒頭【構内はひどく薄暗く】最終行でも【構内は相変わらず薄暗】。単なる呼応じゃあないよ。ってかそんなんおんなじ文章を頭と脚に書きゃ呼応ってもんじゃない。話は変るが強化ガラスってのは材料がことさら異なるものでもないらしい。単に製造過程において表面を急冷するだか加熱するだかでこの表面と内部との応力差というかあとで冷やした時に表面と内部とがまだ張り合った状態、固体ではあるがギュっと緊張した状態にすることで飛躍的に強度がたかまるらし。この作品もそういう感じ。冒頭と最後の呼応(【構内はひどく薄暗く】)が表裏で、その内部にすごい緊張というか弓なりな力がみなぎっている。そう。恐怖や駅員を探し出して問いただすなどしている場合ではないのである。男=マネキンはただ見ているのみであり憤り困惑するのみなのである。だから男がマネキンなのか、男がマネキンだからこうなるのかは定かでない。知らない。というプロセスを経てこの作品に関しての「絵論」につながるわけでした。再掲はしないので感想掲示板や海坂氏の掲示板参照願います。

「絵画より奇なる小説」は果たして「真実より奇なる小説」に勝てるのか。決勝楽しみ。

参照用リンク: #date20030702-185154

2003年6月27日 23時51分29秒

地下鉄という閉鎖状態での黒さ、そして水の生暖かさ、魚の新鮮な鱗の感触。それらが一致して濃くなるどころか、調和されたかのような感覚。短編ならではの感触がここにあり。

参照用リンク: #date20030627-235129


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