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2003年6月7日 14時46分20秒

「起承転結」ではなく「序破急」かと思ったが、どうも違う。
どちらかというと「プロローグ−章−エピローグ」のプロローグ部分をばっさり削ったような。
何と言いますか、「小説は、どこまで削り落とせば小説ではなくなるのか」とでもいうイメージは、「俘囚(海野十三)」の「最小整理形体」の小説版か。
普通、「思考線(……とか――とか)」で区切るところを「( )」で区切っているところが面白いし、効果もあったと思う。

最初「ボク達」「西光院君達」がいたのに、最終的に「僕」が「西光院君」に見守られながら、読経の声と共に一人で消えていく。
意識を共有する「ボク達」ではなく、単体の集まりの「ボク−達」であり、それぞれの「ボク」がそれぞれの「西光院君」に見守られているのだろう。
死ではあるものの、「解脱」であり、恐怖は感じない。
「闇と孤独」で自己の存在が消えるという話なのに、「恐怖と絶望」を感じさせないとは!

香川県観音寺町は実際にあるようだ。
四国の霊場かと思ったが、インターネットでは西光院は見つけられなかった。
また、その土地以外の西光院の名を持つ仏閣は多く見つかったが、本尊は毘沙門天だったり観音菩薩だったりして特定できなかった。
「西光」は人名でもあり、「西方浄土の光」でもあるんだろうけど、これも特定できず。
「園芸論」同様、「やられた」感が残った。
<久遠>

参照用リンク: #date20030607-144620

2003年6月7日 13時49分28秒

Oh, Sad!
初読では What is this? というところだったが、他の人の感想を読んでからあらためて読み直してみると、Very good!

そのせいで残念ながら外れたのが Mr.Yaroo の『嫁月余話』。初読時は引き込まれたが読み返してみても面白くない。文章はよかったのだが、That's all。

J.F

参照用リンク: #date20030607-134928

2003年6月7日 6時22分6秒

( )の技巧でしょう。もちろん、この記号だけの功績ではないが、この作品の味わいの半分くらいが、このカギカッコにかかっている。画が頭に浮かんできたのもいい。

参照用リンク: #date20030607-062206


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